前回、百楽荘のスイートに初めて宿泊したとき、2つの価値観が大きく変わりました。
ひとつは、「スイートって、こんなにも満足度が高いんだ」という気づき。
もうひとつは、「釣りって、こんなに面白いんだ」という新しいハマりごと。
その体験記はこちら▼
今回はその延長線として、釣りをもっと満喫することを目的に、百楽荘の「太公望プラン」で再訪。宿泊したのは、前回とはまた違った魅力がある「ガルフスイート 海游」。
この記事では、釣りも宿もとことん楽しんだ1泊2日の滞在を、写真付きでご紹介します。
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百楽荘のスイートにはいくつか種類がありますが、今回は「ガルフスイート 海游」に宿泊しました。
前回は「ベイスイート 翡翠」に泊まり、とても部屋が素晴らしかったため、「別のスイートにも泊まってみたい」というシンプルな気持ちから「海游」を選びました。開放感のある海沿いのロケーションが魅力で、室内の雰囲気もまた違った味わいがあります。
宿泊プランは、釣り体験がセットになった「太公望プラン」を選択。このプランの魅力は、チェックイン前の11時から釣りが楽しめること。釣りに本気で向き合いたい私にとって、滞在時間を最大限に活用できるこのスケジュールはまさに理想的でした。
釣った魚はその日の夕食に料理してもらえる特典付きで、道具やエサもすべて揃っているため、初心者でも安心して参加できます。
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「太公望プラン」の最大の魅力は、チェックイン前の11時から釣りができること。今回はその時間をフル活用するために、自前の釣りセットとエサを持参して本気モードで臨みました。
百楽荘の釣り桟橋(イカダ)は、宿泊者専用で混雑もなく、静かな雰囲気。特に印象的だったのは、海の驚くほどの透明度です。

案内の情報によると、イカダのすぐそばでも水深は約12メートルあるとのこと。それをまったく感じさせないほど、海底まで見えるような透明さで、魚の姿もくっきりと視認できるほど。
特に印象に残ったのは、カワハギがエサを追って食いつく瞬間が見えたこと。ふだんの釣りでは「見えている魚は釣れない」と言われますが、ここでは視覚的な楽しさと駆け引きの緊張感が同時に味わえる、とても貴重な体験でした。
この日はアジとカワハギを釣ることができ、どちらもサイズも引きも大満足。「狙って釣る楽しさ」と、「見えるからこその難しさ」を同時に感じられたのは、自前セットだからこそ味わえた手応えだったかもしれません。

そして何より、水深12メートルの海がここまで澄んで見えるという体験は、まさに九十九湾という特別な地形・環境ならでは。静かに海と向き合いながら釣り糸を垂れる時間は、釣果以上に癒される時間でもありました。
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ウェルカムスイーツで一息
チェックイン前には和菓子とお茶をいただきました。
ほんのり甘いお餅とあたたかいお茶が、海風で少し冷えた体にしみわたります。

ガルフスイート「海游」の室内は、開放感と静けさの両立
今回のお部屋「ガルフスイート 海游」は、海沿いに建つ離れのようなスイートルーム。
中に入ると、リビングの大きな窓から光が差し込み、奥には専用の半露天風呂が見えるという圧倒的な解放感が広がります。

ベッドルームは落ち着いた洋の空間
リビングの奥には、ゆったりとしたベッドルーム。
和風の内装に溶け込むようにデザインされた寝室で、和と洋の良さを兼ね備えた寝心地の良い空間です。

和室でくつろぐ贅沢なひととき
さらにもう一部屋、和室のスペースも備わっているのが「海游」の特徴。

ハンモックから見えるのは、穏やかな九十九湾の景色
バルコニーにはハンモックも完備。
夕方、風に揺られながら九十九湾をぼんやり眺めているだけで、日常の忙しさを忘れることができます。

全体を通して、「ガルフスイート 海游」は視界・時間・空間のすべてが緩やかに流れるような、癒しの滞在ができる部屋でした。
釣った魚も味わえる、贅沢すぎる夕食体験
夕食では、事前に選んでいた「のとづくし会席」を個室でいただきました。
能登の海と山の幸が詰まった会席料理は、味・見た目・器使い、どれを取っても感動の連続。
特に今回は、午前中に釣ったアジとカワハギをお造りとして提供してもらうという、百楽荘ならではの体験も。
アジは脂がのってぷりぷり、カワハギは肝醤油でいただき、釣りの興奮がそのまま夕食の感動に変わる、まさに自分で釣って、味わうという贅沢な一皿でした。


このほかにも、鮑の踊り焼きや能登牛、のどぐろといった豪華食材が揃っており、ただの“ごはん”ではなく、体験として記憶に残るディナータイムに。
▼百楽荘の食事については、別記事にて詳しくまとめています
最終日も、部屋と釣りを時間ギリギリまで堪能
旅の2日目も、朝からすぐに動くのではなく、チェックアウトぎりぎりまで「海游」の空間をじっくり味わうことにしました。
リビングから続く専用の半露天風呂にゆっくり浸かりながら、静かな九十九湾を眺める時間は、まさに非日常。
誰にも急かされない、「何もしない贅沢」という言葉がぴったりの朝でした。

部屋を後にした後は、そのまま釣り桟橋へ。
「太公望プラン」ではチェックアウト後の14時まで釣りを楽しめるので、再び自前セットを持ち込んで延長戦へ。
まとめ
今回の百楽荘滞在では、「釣りをとことん楽しむ」ことと「部屋でゆったり過ごす」ことをどちらも妥協せずに叶えられた、とても満足度の高い旅となりました。
特に印象的だったのは、以下の3つ
- 自前セットで本気の釣りに挑戦できたこと
→ アジやカワハギとの駆け引き、透明な海で見える釣りという特別体験 - 釣った魚をその日の夕食で味わえる贅沢
→ 肝醤油でいただくカワハギのお造りは、まさに釣り人だけのごほうび - 「ガルフスイート 海游」で過ごす、完全な癒しの時間
→ 部屋風呂・ハンモック・和室など、何もしない贅沢が詰まった空間
「太公望プラン」は釣り好きにとってはもちろん、“釣りをやってみたい”と思っている初心者にも優しい設計で、一度体験すると「釣り=面倒」という印象ががらりと変わるかもしれません。
また、「ガルフスイート 海游」は、ただ豪華というだけでなく、自然と一体になれるような設計が本当に心地よく、滞在そのものが体験として記憶に残ります。
百楽荘は、部屋・食事・釣り・温泉といろんな楽しみ方ができる宿ですが、
今回のように“1つのテーマを決めてとことん楽しむ”ことでも、その魅力をより深く味わえると実感しました。
次回はまた別のスイートに泊まってみたり、季節を変えて訪れたい。そんなリピート意欲が自然と湧いてくる、そんな特別な宿です。